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zoom RSS メドゥサ、鏡をごらん

<<   作成日時 : 2006/10/19 21:14   >>

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一月程前の天狗で、Kつさんがホラー小説好きと言う話を聞いたのをふと思い出しました。そこで最近(といってももう3年位前…)読んだ中で最も怖かった本を紹介します。

井上夢人は岡嶋二人の文章を書いていた方の人です。僕が初めて岡嶋二人に出会ったのは、その最後の作品である「クラインの壷」ででした。これはかなりツボにはまりました(壷だけに。)。クラインの壷は岡嶋二人名義ですがほぼ井上夢人の単独作であると言われており、実際にその後他の作品を読んでみても、井上夢人名義で書かれているものとの方が味わいが似ていると思います。

さて本作はその井上夢人のホラー小説です。実はこの時点でネタバレが含まれている気がしないでもないです。本作の最初の方はミステリー調で書かれており、そこからどんどん不条理な恐怖に引き擦り込まれるのが魅力とも言えるからです。
井上夢人の作品の本質は、自己の存在・意識の不確かさによる恐怖にあると思っています。人間は古くからこの手の恐怖に脅かされていて、それに対抗するために哲学や宗教を生み出したと言えるのではないでしょうか。井上夢人はそれを小説の形で我々の眼に見えるようにしています。
本作品では特にその恐怖が、まさに恐怖を感じさせるために描かれているために、非常に恐ろしい経験をすることができます。怖いものが見たい人は是非本作を読んで、自分が自分でなくなる恐怖を感じてください。
メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
きよたさんにSHOCK HEARTSされ、本作品を読んでみました。
岡嶋二人は2冊くらい読んだのですが、そんなにツボらなかったので、
そこそこの期待度でしたが、確かにおもしろかったです。

映像化されることを前提に書いてるのでしょうか?
活字が直接イメージされるような感覚で、
あまり脳みそを使わなくても、臨場感ばりばりでした。

ネタバレになるので、これ以上書けないのが残念です。
元祖社長
2006/10/26 20:43
面白いですよね。っていうか怖いですよね。夜中トイレに行けなくなる。

岡嶋二人は合作なのでどちらの色合いが強く出ているかで味わいが変わりますね。井上夢人が好きな僕としては「そして扉が閉ざされた」や「クラインの壷」がお勧めです。

ところでそんなにShock Heartsされてばかりで心臓は大丈夫ですか? (笑)
きよた
2006/10/26 21:32
こっそりコメント。


きよたさんに触発されて「クラインの壷」を読んでみる。
岡嶋二人のうち理不尽系のものが、井上夢人というかんじでしょうか?
やはり、読者が活字から想像で追体験するというよりも、
ヴィジュアル的イメージを盛り立てる作風と思います。

実は、理不尽系って嫌いではなく(というより好き)
おかげさまで、楽しませていただきました。

私に瓜二つという噂のジュード・ロウが出る「eXistenZ」という映画が、
「クライン」系理不尽映画の中では、わたし的おすすめです。
練習のない日にでも、借りてみてください
元祖社長
2006/11/06 23:35
単なる理不尽と言うよりは自分の世界認識が崩壊する感じと言うか。「メドゥサ〜」は理不尽ですけれど。

井上夢人だと「99人の最終電車」がタダで読めます。これは終わり方が理不尽(ネタバレ?)。
http://www.shinchosha.co.jp/99/
きよた
2006/11/08 19:49

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